カディスの種類・特性と羽化時期

カディスの種類・特性と羽化時期

 

トビケラ(カディス)

フライフィッシングにおいて、トビケラ(カディス)の重要性は非常に高く、
定番フライである「エルク・ヘア・カディス」はこの昆虫を模したパターンとして、
世界中で広く使用されています。

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カディスの基本情報

トビケラの写真

カディスとは英語名で、日本語では「トビケラ」と呼ばれます。
完全変態する水生昆虫で、ラーバ(幼虫)、ピューパ(蛹)、
アダルト(成虫)へと成長します。

幼虫の生活様式により、以下の5種に分類されます:

  • フリーリビング・カディス
  • サドルケース・カディス
  • ネットスピニング・カディス
  • チューブケース・カディス
  • パースケース・カディス

「エルクヘア・カディス」はこれらの成虫を模した代表的なパターンで、
日本国内でも「パイロットフライ」(釣行の最初に使うフライ)として定評があります。

冬以外はほぼ年間を通して何かしらのカディスがハッチしており、
特に夕方に羽化する種が多いため、夕まづめのドライフライ戦略に最適です。

特に大型魚は「ヒゲナガカワトビケラ」など大きめの種を狙う傾向があるため、
ホワイト系の大きめドライフライが有効です。


代表的なカディスの種類とハッチ時期

名称 サイズ ハッチ時期
ヒロアタマナガレトビケラ約14mm3月
コエグリトビケラ約11mm3~5月
ナガレトビケラ約16mm3~6月
コカクツツトビケラ約11mm3~11月
ウルマーシマトビケラ5~6mm(翅開張18~20mm)3~9月
ヒゲナガカワトビケラ11~18mm(翅開長27~48mm)4~11月
クロツツトビケラ約4mm(開翅張11mm)3~5月
カクスイトビケラ約12mm5~6月
エグリトビケラ約25~35mm5~7月
キタガミトビケラ9~12mm(翅開長30~35mm)5~6月
ニンギョウトビケラ前翅長12mm5~11月
トビイロトビケラ前翅長15mm8~12月
アオヒゲナガトビケラ6~7mm(開張18~20mm)4~10月

カディスの年間ハッチ一覧

以下の図表に、主なカディスの種類と月別のハッチ時期をまとめています。



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