カワゲラ(ストーンフライ)の種類と特性 羽化時期

カワゲラの事を英語で「ストーンフライ」と呼びます。
ストーンフライは、ほとんどの種が石をよじ登りそこで羽化するためにストーン(石)フライと呼ばれています。
少数ですが種によって水面羽化するものもあります。

他の水生昆虫の種類・生態・羽化時期は以下のリンクから移動できます。
メイフライ(カゲロウ)
ストーンフライ(カワゲラ)
カディス(トビケラ)
ガガンボ/ミッジ(ユスリカ)

ストーンフライはメイフライやカディスとは違い、蛹の状態はありません。 
幼虫から直接成虫になる不完全変態をする水棲昆虫です。

晩春から秋口までが活発的に羽化する季節で大型のものも多く川の魚にとっては栄養満点の捕食物です。
サイズは1cmにも満たない小型から、5cmを超える大型まで存在します。

幼虫期は酸素が多く取れる早瀬などに生息し精力的に川底を這い回ります。
特に大型のものは肉食でメイフライニンフなど他の水性昆虫を食べます。

もともと飛ぶのがあまり上手でないので水に落ちてしまった時と産卵のときに捕食される機会が多いです。
川辺の石を良く観察するとストーンフライニンフの抜け殻を良く見つける事が出来ます。
抜け殻からどの種類のストーンフライか、大きさが推測できフライチョイスに役立ちます。
ストーンフライは背の部分とお腹の部分の色が違う事が良くあります。

ストーンフライは比較的大型の昆虫のためトラウトの捕食も往々にして激しいものになりがちです。
バシャッと派手に出てくるのでそれも醍醐味。
大型の昆虫だけにストマックポンプに入って来ないケースも多々ありますので気を付ける必要があります。

ストーンフライの種


・クロカワゲラ

成虫は7〜9mm 全身黒色でアリのような体型。 主に3月に現れる

・オナシカワゲラ

成虫は8〜9mm 主に3月〜5月に現れる

・ヒロバネアミメカワゲラ

成虫は約20mm前後 主に3月から4月に現れる

・ミドリカワゲラ

成虫は6mm前後 4月から8月と長い期間現れる


・アミメカワゲラ

成虫で22mm前後の中型の大きさ 4月から5月に現れる

・カミムラカワゲラ

成虫 オス20〜25mm メス25〜28mm 時期は4から6月

・ヒメオオヤマカワゲラ

体長25mm前後と中型から大型に部類される 羽化時期は4から5月

・フタツメカワゲラ

成虫で約16mm 4月から9月にかけて現れる

・モンカワゲラ

成虫で約30mmと大型 時期は4月から7月

・オオヤマカワゲラ

成虫は18〜25mm 時期は5月から8月

・ミドリカラゲラモドキ

成虫で約8mm前後 時期は5月から8月

・ミツモンカワゲラ

成虫は40mm前後と大型 時期は7月から8月(夏)

・ヤマトカワゲラ

成虫で20mm前後 時期は7月

・ユキクロカワゲラ

成虫で8mm前後 時期は1月から2月

・セッケイカワゲラ

成虫で8mm前後 翅がなく真っ黒 時期は2月から4月


気温が暖かくなる春からストーンフライのハッチが始まります。
夕方に産卵するので、夕方水面を意識してみてください。
ストーンフライのハッチに合わせてドライフライで狙うなら夕方がオススメです。
大きめの白いフライが定番で、幼虫は春の早い時期から激しく川底で活動を初めています。

各ストーンフライのハッチチャートは下の表で確認してください。





フライフィッシング アートライズ

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